昔より足が疲れるのは年齢のせい?足に起こる変化と、今からできること
以前は平気だった買い物や旅行で、途中から足がだるくなる。
「昔はもっと歩けたのに。体力が落ちたのかな?」
そんなとき、気にしたいのは、足そのものの変化です。
年齢とともに変わるのは、太ももやふくらはぎの筋力だけではありません。
足指の力や関節の動き、足の形にも変化が見られます。
どんな変化があるのか、毎日の運動や靴選びでできることと一緒に見てみましょう。
足指の力も、足の形も変わっていく
足は、身体の重さを受け止めながら、次の一歩へ進むためにも働いています。
その足にも、年齢による違いが見られます。
平均約21歳と約80歳の人を、それぞれ50人ずつ比べた研究では、高齢のグループに次のような特徴がありました。
- 足指の力: 足指で下へ押す力が弱い。
- 関節の動き: 足首や親指のつけ根が動く範囲が小さい。
- 足の形: 土踏まずが低く、親指が小指側へ曲がる外反母趾なども多い。[1]
足の変化には個人差があります。
ただ、「体力が落ちた」の一言では気づきにくい変化が、足元にもあるということです。
以前と同じ距離を歩くときも、同じサイズの靴を選ぶときも、足の状態まで昔と同じとは限りません。
歩く習慣に、足を動かす運動を足してみる
最近、通勤がなくなったり、買い物をネットで済ませたりすることが増えていませんか?
以前より疲れやすいと感じたら、年齢と一緒に、足を使う機会が減っていないかも振り返ってみましょう。
近所の用事を歩いて済ませるなど、無理なく歩ける時間をつくるのも一つです。
さらに、足指や足首を動かす運動、筋力トレーニングも取り入れてみてください。
歩く時間を延ばすことに加えて、関節を動かす練習や、筋肉に負荷をかける機会をつくるという考え方です。
ウォーキングなどと併せて、筋力トレーニングを積極的に取り入れることは、厚生労働省も勧めています。[2]
まずは、自宅でできる足の運動を二つ紹介します。
▼足趾のグーパー運動
- 安定した椅子に座る。
- 足の指でじゃんけんの「グー」を作るように、指を丸める。
- 「パー」を作るように、指を伸ばして開く。
- 無理のない範囲で、グーとパーを繰り返す。
- 目安は5〜10回。
▼振り子かかと上げ運動
- ぐらつかない椅子や壁に手をつく。
- 両足のかかとを上げる。
- かかとを床につけたら、今度はつま先を持ち上げる。
- 無理のない範囲で、かかと上げとつま先上げを交互に繰り返す。
- 目安は5〜10回。
どちらも痛みのない範囲で行い、回数はできるところから少しずつ増やしましょう。
靴も「いつものサイズ」で決めていませんか?
足の形が変われば、以前は合っていた靴でも、当たる場所が変わることがあります。
「ずっとこのサイズだから」と選んでいる方は、次に買うときに足の長さと幅を測り直してみましょう。
試着では、長さに加えて次の二つも確認します。
- 横幅: 親指のつけ根や小指が、横から押されていないか。
- つま先部分の高さ: 足指の上が、靴に当たっていないか。[3]
横がきついからとサイズだけを上げると、長さが余ってしまうこともあります。
幅やつま先の形が違う靴も試し、今の足に合わせて選んでみてください。
足が疲れやすくなったとき、変えられるのは歩く距離だけではありません。
足を動かす習慣を一つ足すことも、靴の当たる場所を確かめることも、今日からできることです。
参考文献・資料
[1]Scott G, Menz HB, Newcombe L.(2007).
Age-related differences in foot structure and function. Gait & Posture, 26(1), 68–75.
若年者と高齢者の足の形、関節の動き、足指の力を比較した研究。年齢による違いを参照。
[2]厚生労働省 e-ヘルスネット.
「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」情報シート:筋力トレーニングについて
筋力トレーニングの推奨と、有酸素性身体活動との組み合わせについて参照。
[3]Guy's and St Thomas' NHS Foundation Trust.
Choosing shoes to reduce foot pain
靴の幅と、足指の上の空間について参照。